試作型で射出成形を行う金型機構で「サブマリンゲート」があります。
「サブマリンゲート」は金型内部に
成形材料を潜り込ませて射出するゲートで、
他ゲートを採用した金型に比べ型構造が複雑になります。
本来であれば、
製作工数が少なくて済む「サイドゲート」や「ピンゲート」を使用したいのですが、
それらを配置するスペースが存在しない成形品に対して、
この「サブマリンゲート」を採用します。
「外観部のカバー」、「複雑形状」な成形品が該当します。
「サブマリンゲート」を採用すると
配置場所の制限が他のゲートに比べて少なくなる為、
ゲートを効率良く配置出来る事が大きなメリットです。
但し、「サブマリンゲート」の形状や大きさが適切でないと、
金型内部に残留した成形材料がゲートを塞いでしまい、
型修正をしなければ射出成形が不能になる恐れもある為、
安易に「サブマリンゲート」を配置してしまうのは危険です。
使用する成形材料の性質を考慮し、
形状、大きさについて十分な検討を行う必要があります。