5軸マシニングセンターを使用した切削加工とは、
通常の3軸マシニングセンターでのX軸、Y軸、Z軸の3軸切削加工に、
テーブルの傾きや回転などを付加をした切削加工の事です。
これにより通常の3軸切削加工では工具の入らないアンダーカット部分の加工や
「ワンチャッキング」で多方向からの切削加工も可能になります。
また製品に対して斜めからの加工が出来るので、
切削工具の突き出しを短くする事による「ビリ」の防止効果や、
「周速が0」になるボールエンドミルの頂点を使わない切削加工を行う事で
加工面が美麗になり、
3軸加工より良い条件で切削加工を行える利点があります。
5軸加工には大きく分けて2種類の加工方法があり、
割出し5軸加工と同時5軸加工と言われています。
割出し5軸加工はテーブルの傾きや回転を
「加工を行いたい面」で固定して3軸加工をする為、
「多面加工」でも精度の安定した加工が出来るのが特徴です。
同時5軸加工は全ての軸を同時に動かしながら加工をする為
加工面に工程を変えた時に出る「スジ」や「ズレ」等が出ない、
滑らかな仕上がりの曲面にする事が出来ます。
五軸切削加工では製品の使用目的に合わせ、
仕上がり面や精度を適切に加工する事で
短納期やコスト低減に対応しております。