射出成形を行う際の金型機構として、
「バナナゲート」を使用する金型があります。
「サブマリンゲート」と同様に金型の内部に成形材料を潜り込ませるようにして、
流し込むタイプのゲートです。
「バナナゲート」の形状は、ランナーとゲートの接合部から徐々に径を小さくしながら
曲線を描くようにゲートを伸ばして成形品へと繋がる形状をしており、
これがバナナに似ているため、「バナナゲート」と呼ばれております。
「カーブドゲート」、「カーブドトンネルゲート」という名称で、
呼ばれている機構も「バナナゲート」を指しております。
「バナナゲート」も「サブマリンゲート」と同様に、
成形品の側面、表面にゲートを配置できない場合に使用されます。
「バナナゲート」はエジェクタピンで成形品を突き出す最初の段階で、
成形品とゲートの接合部が分断されます。
突き出しが進むにつれて「バナナゲート」が金型から抜き出されていきます。
ただし、「バナナゲート」はゲート形状が曲線状になっているため、
金型に対してアンダー形状となっております。
一見、金型から「バナナゲート」を抜き出すことは不可能のように見えますが、
「バナナゲート」はアンダー形状の金型に対して、バナナゲート自身が歪みながら
引き抜かれていくことで、ゲートの抜き出しを可能にしています。
その為、突き出しが完了した時点で成形品のゲートカットが完了しており、
「サブマリンゲート」を使用した時のように、
捨てボスの仕上げが不要になるという利点があります。
しかし、「バナナゲート」の形状に無理があると
成形材料がゲート部に残ったままになってしまうトラブルが起こります。
また、そもそも靱性の低い材料で使用すると、
バナナゲートが抜き出される前に折れてしまうという危険性があります。
さらに、バナナゲートが歪んだ際に、金型に与える力が強すぎると、
連続成形中に型を破損してしまう可能性が高くなります。
金型製作の工数増やコストアップになるため、
特別なケースを除いては、「バナナゲート」を使用しませんが
弊社の技術をもって、
お客様のご要望に合わせて臨機応変に対応させて頂きます。
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