高精度の切削加工を行う事で必ず問題として発生するのが、
平面度、平行度等の幾何公差になります。
これらの幾何公差を満足する加工手順として、前処理、中間処理、後加工が有ります。
前処理として素材に合わせて熱を加え歪みをあらかじめ発生させ,
内部応力を除去する焼鈍を行います。
この作業については、硬度の問題等で出来ない場合もあるため注意が必要です。
中間処理は、素材表面を正面フライスによって表裏加工し反りを除去してから、
粗加工としてある程度製品に近い形状に加工を行います。
後加工はここで一度、マシニングセンターから製品をはずし、
再度、切削加工によって生じた歪を正面フライスで除去します。
その後もう一度クランプをして位置の確認を行い仕上げ加工を行います。
必要な部分にあらかじめ仕上代をつけてあるため、
仕上げ加工で徐々に必要な精度に近づけて行き求める公差内に治めます。
手間と時間を惜しまず。
効率を重視して作業を行う事が私達の取り組んでいる技術です。