一日の温度変化が大きな時期は、
私達もエアコン等で室温調整しながら体調管理を行っていますが、
成形品の検査においても温度変化は特に注意が必要です。
成形品に限らず、樹脂部品は、材質、形状、環境によって変形、収縮が変化するため
基本的に弊社では、
室温24°±1°に管理された場所で1日保管してから精度測定を行います。
それにより、比較的安定した状態での精度確認が可能になります。
成形品を検査する際の大きな注意点として他に、
固定方法、測定ポイントがあります。
固定方法については、平らな面を下にして置けば?と考えますが、
図面や3Dデータでは直角になっていても、
実際の完成した成形品では抜きテーパーがついている場合が多いため、
確実に平面確認を行ってから固定方法を決定します。
更に正確な測定を行うために、
検査治具を成形品に合わせて製作する事も必要になる事があります。
最後に測定ポイントとは、
抜きテーパーの有無と角度と増肉、減肉を確認して、基準となるポイントを
正確に把握することが成形品の測定を行う上で重要です。
接触、非接触の測定方法に関わらず、抜きテーパの途中で測定してしまったら、
部品同士の勘合で大きな問題となる不良が発生してしまいます。
成形品特有の現象による注意点は材質、形状により本当に多くあります。