部品測定前には画像測定器の整合性を確認する為、
ブロックゲージの測定を行っています。
画像測定器での測定は、
部品に光を当てレンズの端面やボス、リブ、穴等の
測定部位にピントを合わせる事によって、
高さや距離を測定出来ます。
ただそれだと、正確な測定値は出せません。
正確な値を出す為には、
光の当て方による陰影の付け方が重要になります。
・落射(上から光をあてる)
・透過(下から光をあてる)
・リンク(回りから光をあてる)
の3種類の当て方と光量を調整して、
部品のエッジラインをはっきり出す事が重要です。
このエッジラインをしっかり出さないと測定時に誤差が出てしまい、
寸法公差の厳しい部品だと公差外になってしまいます。
測定誤差については、
レンズの倍率を上げれば小さくなりますが、
測定に時間が掛かる為、
部品精度や測定部位により変化を付けて測定を行います。
画像測定器での測定では、
エッジラインの取り方により測定値が変わってしまうので、
レンズのピント合わせも重要です。
テーパ面を測定する場合、
上で合わせるか下で合わせるかにより測定値が変わってしまいます。
写真左のほうがピントが合っているように見えますが、
実際に測定するエッジラインは写真(右側)になります。
写真(左)はテーパ面上でピントを合わせています。
写真(右)はテーパ面下でピントを合わせています。
このように、
光の当て方とピントの合わせ方に注意して測定を行う事が正確な測定になります。