現在、お客様より頂くデータの9割以上が3Dデータになっております。
基本的には、
重要寸法部が記載された2D図面が添付されておりますが、
それ以外の形状については、
3Dデータに準じて切削加工を行います。
一般公差部で寸法の記載されてない箇所については
ノギスやマイクロ等を使い、
当然、3Dデータで寸法を確認して測定しますが、
フィレット、隅部のR、曲面形状、肉抜き形状等、
2D図面に寸法が記入されていない所は
テスト加工時の目視検査を行います。
3Dデータと部品を比較して、
形状に違いが無いかを確認します。
部品形状により異なりますが、
異形状の有無を最低でも6方向から確認します。
また、その時に、バリ、キズ、打痕、食い込み、カケ、歪み等、
切削加工によって起こり得る不良に対しても確認を行います。
目視検査にはもう一つの役目があります。
完成品を一つマスターとして、
数量の多い部品の差異を確認する事です。
切削加工では、数量が多いと、
切削工具の摩耗、温度変化、材料のロットによる変化、
作業者の技術レベル、類似部品や不良品の混入等、
複合した要因により、
バリ、キズ、カケ、打痕、切り粉が詰まっている穴、
タップ穴の不良、ゆがみ等が発生します。
全ての部品をマスター品と並べ、最低6方向から比較する事により、
問題がある部品を見つける事ができます。
試作加工では、材質はもちろん多種多様な形状を
日々、何十点も同時に製作します。
最終的に私たち作業者の品質に対する意識が
不良を無くす最大の要因になると思っています。
担当:I(仕上げ)