微細加工時の深切り込み
上記のような切り込みが深くなるような加工は精密微細加工においては望ましくありません。このようなケースでは加工の際材料にかかる負荷の影響が無視できなくなるからです。具体的に加工の際に起こる問題は、工具の振動(びびり)による材料への食い込みや傷、表面粗さや精度の不安定などです。微細加工においては工具にかかる加工負荷を抑えることは精度確保と良好な加工面に仕上げるための大きなポイントとなります。
微細加工時の浅切り込み
精密微細部品は基本的に負荷を嫌います。加工は基本的にX・Y・Zすべて浅切り込み、高回転、早送りで行います。これにより工具負荷はもちろん、加工時の発熱も抑えられるため精度の向上に大きく影響してきます。
また設計の際に、必要以上の段差をつけたりといったことを防ぐことで、浅切り込み、早送りでも容易に加工できる形状にしておくと加工工数を減らすことができます。
微細加工時の負荷低減
微細加工を行う際には、形状や精度を極めて高いレベルで追及していくため、精度や形状、仕上がりに影響を及ぼさないように、切削物にできる限り加工負荷を掛けないことがポイントです。加工を行う際には、浅切り込み、高回転、早送りが基本になります。