2012年に開催された森精機製作所様主催の第9回「切削加工ドリームコンテスト」の微細加工部門において、金賞を受賞した弊社加工製品をご紹介致します。
作品のポイント
極小径かつ64チタンという難削材での加工、およびインペラーの実製品に近いブレード加工・上下異形状の組み合わせ・困難なチャッキングなど、より加工難度の高い形状、という難易度の高い2つのテーマを盛り込んでいます。面の仕上がり、均一なブレードの厚み、ばりの無さ等、様々な意味で満足いく出来栄えになったと自負しております。
開発秘話 ~微細加工職人のつぶやきより~
極小径の難削材にトライしたことで、加工に際しては、当初刃物の折損(計13本)に悩まされました。径でφ0.1という細さの為、いつどこで折れたのかも分からず条件を導き出すまでかなりの時間を要しました。その後も喰い込みやビビリ、ミクロンレベルの5軸制御のずれ等に悩まされましたが、試行錯誤を繰り返し最終的には満足のいく製品に仕上がりました。今後もますます技術の研鑽に努めたいと思います。
※森精機「切削加工ドリームコンテスト」とは
2004年より森精機製作所様主催で毎年開催している、切削加工業界全体の技術・技能の交流と向上を目的として、国内において切削加工に携わり、切削型工作機械を使用している企業及び学校、研究機関を対象とした切削加工のコンテストです。